IoT 導入の背景

ハードウェアスタートアップが抱えたIoT通信の課題

WHILL は、誰もが乗りたくなるスタイリッシュなデザインに、洗練された使い心地と直感的な操作性を兼ね備えた、新しいパーソナルモビリティです。

お客様からの「手軽な価格で」「分解して車で運びたい」「カラフルな車体が欲しい」そんな要望を受け2017年5月に発売開始した最新版がWHILL Model Cです。WHILL Model Cで実現したサービスの一つが、安心して、もっと外出を楽しんでもらうための、心強いサポートサービス「WHILL Smart Care」です。遠隔から走行距離やバッテリー残量が確認できる他、故障などを検知した際にWHILLから修理のご案内が届きます。これらの車体情報の通信に、SORACOMを利用しています。

IoT 導入の課題

システム構成変更を柔軟にできれば開発スピードが上がる

WHILL をインターネットに繋げることで新たな利活用方法を生み出せるというアイディアは以前からありました。しかしカメラや携帯電話などのハードウェア出身のエンジニアにとって「通信」や「クラウド」は経験の少ない分野で、製品のバッテリーの仕様の制約など、通信機能を搭載するためにはいくつかのハードルがありました。

また、お客様のカスタマーサポートの効率化も課題でした。モビリティ利用中のトラブルはお客様にとってはストレスです。お問い合わせはシンプルなトラブルも多く、遠隔から車体の状況がわかれば、お客様への迅速な回答が可能になると考えていました。

SORACOMが選ばれた理由

モノに必要な省電力、通信データ量削減を実現

WHILL Model Cの通信機能に SORACOM Air と SORACOM Beam を利用しています。

WHILL のモビリティとしての機能を最大限に活かすためには、通信にかかるデバイスの負荷を小さくする必要があります。SORACOM Beam では、UDP もしくは TCP → HTTPS へのプロトコル変換と、ルーティング変更を利用しています。SORACOM は、通信キャリアから専用線でクラウドまでセキュアにデータを送信します。クラウド側で HTTPS に変換し、サーバに送信することで、少ない通信量でセキュアにデータ送信゙可能です。この機能により、開発にかかる時間を大幅に短縮し、バッテリー消費量を抑えることができました。またルーティング変更機能により、簡単にに接続先をクラウド上で切り替えることができます。

SIM の持つ ID である IMSI や、タイムスタンプも活用しています。データ通信量を減らすには、マシンのシリアル番号を送信するのも無駄です。そのためデバイスの特定は、SIM の持つ ID である IMSI を活用し、シリアル番号は SORACOM 側で照合できるように利用しています。

ファームウェアの更新にも、SORACOMを利用しています。

システム構成図

今後の展開について

世界の街中であらゆる人がWHILLを使う未来

WHILLは、誰でも乗れる、乗りたくなるパーソナルモビリティをお届けすることをミッションに掲げています。老若男女、走れる人から車椅子を使う人まで、あらゆる人がパーソナルモビリティを活用する、そういう風景を世界中で作っていきたいと考えています。

DOWNLOAD

導入事例ダウンロード

さまざまな業界のSORACOMを利用した最新IoT事例集をダウンロード頂けます。
下記フォームを入力いただき、送信ボタンを押してください。

全て必須項目となります

個人情報の取り扱いについては、
お客様の個人情報に関するプライバシーポリシーをご確認ください。