「トラブル時の対策をきちんと立てておくのは経営の責任です。トラブルに巻き込まれた従業員は、会社に対して不信感を抱きかねません。そうした環境は、現場の従業員にとってもストレス。ネットワークカメラの設置が、従業員の安心安全にもつながっていると思っています」(株式会社ダイニングエッジ 取締役 管理本部長 瀬川貴之氏)

【この記事でわかること】

  • 複数の飲食店を経営するダイニングエッジが、クラウド型カメラサービスを導入
  • 各店舗の状況を経営陣や店長、従業員が手軽にチェックできるようにし、人員配置など店舗間の協力を可能に
  • 現金を扱う場所をクラウド録画し、トラブル時も不用意に従業員を疑わない、安心して働ける職場を確立

【ソラカメ活用のポイント】

  • リーズナブルな初期費用と月額の料金プランで、設置場所と効果を試しながら導入を拡大
  • カメラの設置と取り外しが簡単にできるため、必要に応じた移設も容易
  • 新しい業態への出店時も、カメラで店舗の状況をリアルタイムで把握

導入の背景

各店舗の様子を現地に赴かずにリアルタイムでチェックしたい

ダイニングエッジは、オリジナルブランドの居酒屋「楽が気」や「串カツ田中」のフランチャイズ店舗を経営しています。店舗数が増えるにつれ、各店舗の様子をリアルタイムでリモートからチェックしたいという課題がありました。

例えば昼から営業している店舗では、ランチタイムにどのくらいのお客様が入っているのか、現場にいるスタッフと同じ感覚で視覚的に確認したいという声がありました。従業員の人数が足りない時に他店にヘルプを依頼する場合も、事前に混雑ぶりをチェックするなど、各店舗の状況を経営陣や店長らが手軽に確認できるシステムを望んでいました。

加えてレジ周りなど現金を取り扱う場所では、閉店時の精算金額が合わない時などセンシティブな状況下で、従業員を不用意に疑わないためにも、後から事実を確認できる仕組みが必要でした。

こうした課題に対して、最初に思いつくのは監視カメラの導入ですが、カメラ本体が高額であることに加え、配線や設置の難しさ、導入後のランニングコストなどがハードルとなり、試験的に導入してみる事が難しいのが実情でした。そのため初期費用が安く、運用開始後のランニングコストもリーズナブル、設置が簡単でスピーディーに導入できるカメラサービスを求めていたのです。

ソラコムのクラウド型カメラサービス「ソラカメ」導入の経緯を、ダイニングエッジ 取締役 管理本部長 瀬川貴之氏はこう話します。

「過去にもオンラインショップでカメラだけ購入した事がありましたが、ただ設置しただけで管理できず、あまり意味がありませんでした。複数店舗の状況を管理する際の設定方法など、法人で運用を進める上で分からない点もありました。その後、いくつかのカメラサービスを検討し、導入やランニングにかかるコスト、設置方法などを比較してみたところ、法人向けサービスなのに初期費用が安く抑えられ、複数店舗の状況を確認する際の権限設定など運用に便利な機能があり、加えて問い合わせした際のサポートの姿勢や印象の良さなどから、『ソラカメ』を試しに導入することにしました」

導入の結果

混雑時の人員配置など店舗間の協力がスムーズに。クラウド録画で、従業員が安心して働ける職場づくり

本社側でソラカメを購入、事前に用意した手順書とともに店舗に配布しました。各店舗の従業員が設定を行ないましたが、特に問題もなくスムーズに設置が完了できたといいます。

「コストが安かったので、色々と試しながら徐々に導入店舗を拡大できたのがよかったですね。初期費用はカメラ購入代金のみ、その後は990円〜の月額サブスクリプションとなっていました。プランとコストの組み合わせがシンプルで分かりやすく、余計な費用が発生する事もないので、導入するのにも安心感がありました」(瀬川氏)

ダイニングエッジでは各店舗に2台ずつ、ソラカメ対応カメラを導入しました。1台は店内全体を俯瞰できる位置に設置し、混雑状況などを確認するのに使用しています。

首振り機能のある「ATOM Cam Swing」。店内を見渡せる位置に設置しています

「店内全体の映像は、経営陣が店内の様子などを見るのに使用しています。朝11時から翌朝8時まで21時間営業している『楽が気』では、お昼の時間帯のお客様の入り具合や、トラブル発生時などに遠隔でモニタリングすることに使っています。営業時間が長いためずっと現地にいることはできません。店に足を運ばずとも、リアルタイムで今起きていることを、現地で見ているように把握できれば、改善や指示出しもスムーズです。他にも各店の店長が他店の混雑状況などのチェックにも使用しています」

もう1台はレジの真上に設置し、現金の扱いを記録するために使用しており、2週間まで映像を保存する「クラウド常時録画ライセンス(14日間)」(月額1,650円)を契約しています。万が一、金銭のトラブルが発生した際に、余計な疑いが従業員たちにふりかかるのを防ぐためだと瀬川氏は話します。

「トラブルが発生しても、事実確認ができるように対策をきちんと立てておくのは経営者の責任です。トラブルに巻き込まれた従業員は、会社に対して不信感を抱きかねません。そうした環境で現金を取り扱うというのは、現場の従業員にとってもストレス。カメラの設置が従業員の安心安全にもつながっていると実感しています」

こちらは首振り機能のない「ATOM Cam 2」。レジ周りに設置しています。ATOM Cam Swingとともに 完全防水・防塵に加え、夜間の映像も見られるナイトビジョンを備えており、底面のマグネットで簡単に設置できるのが特徴です

今後の展開

新業態の出店時もカメラを活用。技術を活用した店舗オペレーションを目指す

今回のソラカメ導入において、どの社員がどのカメラを見られるか、といった社員ごとの権限設定はしていません。導入目的が経営陣による現場の状況把握や、店舗間での情報共有であるため、社員ごとの権限を意識せず、経営陣以外にも各店舗の店長や従業員など、誰でも見られるようにしています。瀬川氏は「導入時点では、当初想定していた目的以外は特に指示することなく、見たい人は見て活用してほしいということで情報を共有しています。他店の情報を見ることで改善が進む可能性もありますね」と話しました。

また、ダイニングエッジは業態も拡大しており、新たに観光客や地元の方々に大人気の「夜アイス専門店 真夜中牧場」を子会社化しました。新しい店舗にもソラカメを導入しています。

「ソラカメの機能には満足しています。店舗オペレーションに新たに映像を使えないかというアイディアはいろいろあります。こういった新しい取り組みにも挑戦していきたいですね」(瀬川氏)

株式会社ダイニングエッジ

株式会社ダイニングエッジ

取締役 管理本部長 瀬川 貴之氏

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