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60以上の店舗に設置した防犯カメラの死角を捉えて防犯・監視体制を整える
栃木県足利市に本社を構える両毛丸善株式会社は、両毛地区(栃木・群馬)と埼玉北部(行田)を中心にカーライフ全般をサポートするサービスステーション運営を主に手がけています。さらに、家庭用・産業用のLPガスを安定供給する為にLPガス基地を所有し、電力小売りも取り扱うなど、総合エネルギー商社としても、地域の暮らしをささえるビジネスを多角的に展開しています。
今回は、社内のIoT化を推進する管理部の担当者に、「Soracom Cloud Camera Services ソラカメ」がどのように課題解決に貢献したか、お話を伺いました。
【この記事でわかること】
・サービスステーション全62店舗に防犯カメラを設置しているが、死角があった。
・簡単に設置できる小型のソラカメで死角をカバーできた。
・初期費用も抑えられ、メンテナンスも不要なため、併設のコンビニのオペレーション業務の確認にも活用している。
・クラウドに映像が保存されるため、任意の日時で簡単に録画を確認でき業務効率が向上した。
【SORACOM活用のポイント】
Wi-Fiで接続できるクラウドカメラサービス「ソラカメ」。リアルタイム視聴&クラウド録画ができ、スマホで閲覧可能に
IoT導入の背景
追加カメラの設置には経済的・人的コストに障壁
両毛丸善のサービスステーション(SS)は62店舗あり、安全面から防犯カメラを随所に設置しています。しかし、どうしてもカメラには死角が生じてしまうため、それを補う追加のカメラの設置を検討していましたが、経済的・人的コストに障壁があったといいます。
「既存の防犯カメラは1台数十万ほどで、台数に合わせてサーバーも準備すれば追加投資が100万円以上かかることが分かっていました。さらに、専門業者による設置も必要でした」(両毛丸善管理部部長の田中敏弘氏、以下、田中氏)
そこで、小型で後付けが簡単、かつクラウド録画ができるのでサーバーが不要な「Soracom Cloud Camera Servicesソラカメ」を導入しました。
【使用したSORACOMサービス】
Soracom Cloud Camera Services ソラカメ
実現したサービス
駐車場に新聞紙が散乱、ソラカメのクラウドデータですぐに真相解明
最初に設置したのは、従業員用駐車場でした。もともと設置していた防犯カメラの死角を捉える小型カメラを探していたところ、偶然ソラカメを知っていた同社の河内覚社長から勧められ、「早速導入しました」(田中氏)。
すると、ある朝駐車場前に新聞紙が散乱するという”事件”が。すぐにクラウドに保存されていた録画動画のサムネイル一覧から事件前後の様子を確認したところ、新聞配達員が落として行ってしまっていた、ということが判明したそうです。
「大きな事態でなくてほっとしましたが、いざという時すぐに確認できるようにデータのクラウド保存は大切だと実感しました」(田中氏)
一般的な小型カメラは録画データをSDカードに記録するため、内容を確認するにはSDカードをパソコンにつなぎ直してデータをダウンロードしなければならず手間がかかります。ソラカメでは、ライセンス契約をすれば録画データはすべてクラウドに自動でアップロードされ、サムネイルで一覧表示してくれるので、お目当てのデータを見つけるのも確認するのも簡単です。
「しかも、アプリを利用してスマホで簡単に見られるのがいいですね。遠景で録画されていても、スマホ画面で拡大すれば手元の作業もチェックできます。また、複数のカメラの状況を同時に複数人で確認できるのは、拠点の多いわが社にとって欠かせない利点です。音声も入っているため、各エリアの所長と本社側で効率的に現場の状況を確認できています」(浅井氏)
設置の手軽さにも満足していただけたといいます。
「現在、SSと併設のコンビニを含めて90台以上を導入していますが、約2週間で設置が完了しました。本社側でWi-Fi接続情報を事前に設定さえすれば、各店舗に届けた後に電源を入れるだけで使用できるという手軽さでした。
しかも、直置きやマグネットなどすべて従業員の手だけで簡単に取り付けられるので、設置後に場所を変更するのも簡単で助かっています。初期費用を1台3480円*に抑えられたのも嬉しいです」(同社管理部情報システム課課長の浅井康晴氏、以下、浅井氏)*ソラカメ対応カメラATOM Cam2を利用した場合
今後の展開について
顧客満足度の向上にもクラウドカメラサービスの活用を
「新聞紙事件以降、カメラは人の目の代わりに遠くから状況を確認してくれると実感し、活用アイディアが次々に思い浮かびました。例えば、受付での来店者管理や、料金計のモニタリング、店舗在庫の確認などでもカメラの活用可能性があります」と、田中氏は言います。SSに併設されたコンビニのバックヤードにも設置され、配架状況の把握にも利用しています。
災害時には避難場所になるという新しいコンセプトのサービスステーション「セルフむじな」では、ソラカメは、監視カメラだけではカバーできない修理をおこなうピットや、クルマの洗車ブースなどで、店長をはじめとした従業員が作業の進捗や混雑度を把握するのに一役買っています。
今後は、店内のディスプレイで洗車や修理の作業状況が確認できるようにするなど、顧客満足度の向上にも活用したいと考えています。
「弊社は介護事業も展開を進めています。介護施設などでも、サービス向上や安全性の向上にソラカメ活用を検討していきたいと考えています」(田中氏)
【取材にご協力いただいた方々】
(左から)両毛丸善管理部情報システム課課長の浅井康晴氏、同社セルフむじなSupplyCenter所長の金子善行氏、同社SS事業部ブロック長の寺島昌彦氏、同社管理部 部長の田中敏弘氏
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