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株式会社ソラコムがお送りする「IoT速報 – ビジネスの最前線」。今回は、JUREN株式会社が展開するモバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」の事例をご紹介します。駅構内やドラッグストア、商業施設など、街中に広がるレンタルスタンドをIoTでつなぎ、「必要なときに、すぐ借りて、どこでも返せる」体験を実現。“生活インフラ”へと進化させています。
【この記事でわかること】
- IoTとクラウドを組み合わせて、貸出・返却・在庫・課金を効率的に管理する仕組み
- 日本全国、さらにはグローバル展開やサービス拡張を見据えた、運用しやすくスケールしやすいシステムの考え方
【SORACOM活用のポイント】
- 全国に増え続けるスタンドを、設置・管理しやすいセルラー通信
- ユーザーコンソールやAPIによる回線管理で、システムの運用をクラウドで一元化
- マルチキャリア対応で複数の通信キャリアのネットワークを利用でき、将来のグローバル展開も可能に
導入の背景
スマホの電池切れという日常課題を解決する充電インフラの必要性
JUREN株式会社は、モバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」を通じて、外出先でも安心してスマートフォンなどのデバイスを活用できる環境づくりに取り組んでいます。地図アプリやキャッシュレス決済、メッセージ、チケット表示など、スマートフォンが生活の中心となった現在、十分なバッテリーを確保できることは、快適な行動を支える重要な要素です。こうした日常のニーズに応える手段として、街中で手軽に利用できるモバイルバッテリーのレンタルサービスが広がっています。

同社が展開する「充レン」は、この流れを捉え、利用者を着実に増やしてきました。1日330円というリーズナブルな価格設定に加え、駅構内や商業施設など「身近な場所で借りられて、スタンドがある場所ならどこでも返せる」体験を提供しています。設置拠点が広がることで、利用シーンはさらに多様化し、サービスとしての利便性も高まっています。
シェアリングサービスを継続的に運営・成長させていくためには、利用者ごとの課金管理やスタンドの稼働状況の把握、バッテリー在庫配置の最適化など、サービス品質を維持・向上させるための日々の運用データを活用する仕組みが欠かせません。そこで、全国に分散するスタンドをクラウドとつなぎ、状況を一元的に把握・活用できる通信基盤として、SORACOMを採用しました。
実現したサービス
QRコードとIoTで"借りて返す"をシームレスに自動化
充レンでは、IoTを活用することで、利用者が直感的にモバイルバッテリーを借りて返却できる体験を提供しています。スタンドに表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、LINE上で利用登録を行うと、クラウド上で利用者とスタンド、対象のバッテリーが紐付けられます。登録完了後には、クラウドからスタンド本体へ指示が送られ、該当するバッテリーのロックが遠隔で解除されます。

利用者はそのままバッテリーを取り出して使用し、利用後は借りた場所に限らず、別のスタンドへ返却することができます。返却時には、どのスタンドにどのバッテリーが戻されたかが自動的に記録され、在庫情報としてクラウドに反映されます。IoTによって、「借りる・使う・返す」という一連の流れを意識することなく、スムーズな体験が実現されています。
このユーザー体験を支えているのが、SORACOMを活用した通信と管理の仕組みです。各スタンドにはSORACOM IoT SIMが組み込まれており、スタンドの充電状況や、バッテリーの貸出・返却・在庫といった管理情報がクラウドへ送信されます。代表取締役社長の李 展飛氏は、次のように語ります。
「充レンのクラウドシステムでは、スタンドの機器管理にSORACOM IoT SIMを紐付けて管理しています。クラウドシステムとIoTプラットフォームSORACOMのAPIを活用することで、増え続けるスタンドの回線管理を効率的に行えるようになりました。例えば、新規に設置するスタンドも、クラウドからSIMの通信開始を一括で制御できるなど、APIで制御できる機能が多いので、効率的な運用を大きく支えています」
SORACOM IoT SIMは、日本国内でもNTTドコモ、KDDI、Softbankなど複数の通信キャリアのネットワークに対応しているため、設置環境が異なる場所でも安定した通信を提供できます。また、ユーザーコンソールを活用し、設置場所ごとにSIMをグルーピングして管理することで、通信量の把握や回線状況の確認を効率的に行い、拠点数が増えてもスムーズな運用を実現しています。
今後の展開
充電からシェアリング基盤へ、広がるサービスの可能性
充レンでは、従来のスマートフォン向けモバイルバッテリーに加え、ノートPCの充電にも対応する急速充電バッテリーを試験的に提供しています。外出先での業務や移動時間の有効活用が求められる中、スマートフォンにとどまらない電源ニーズへの対応は、サービスの活用シーンをさらに広げる取り組みです。

また、駅構内や商業施設などに広がるサービス網を活かし、サイネージ付きスタンドの提供も始めています。将来的には、充電バッテリー以外の物品を貸し出すなど、スタンドを街中に点在するシェアリングの基盤として発展させていく構想です。
現在は日本国内が中心ですが、今後はグローバル展開も視野に入れています。拠点数や提供サービスが広がっても、現場に設置された機器とクラウドをIoTでつなぎ、遠隔から一元的に管理・制御できる仕組みを整えることで、柔軟で持続的なサービス運営を目指しています。JUREN株式会社は、街の中で自然に使われるモバイルバッテリーシェアを、次のステージへと進化させていきます。
目次
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