IoT 導入の背景

多くのお客様がご利用頂けるエネルギーの見える化サービス

大阪ガスグループでは、最適なエネルギー・高効率機器のご提案と共に、ソフト面でも省エネに役立つ取組みを推進しています。一般家庭のお客様に加え、法人のお客様向けにも省エネを実現いただけるよう「エネフレックス」や「もっとsave」など、ICTを活用して省エネ制御やエネルギーの見える化等を行うサービスを展開しています。

一方で、エネルギー消費量が少ない法人のお客様にとって、省エネのために負担できる費用は限られており、より安価でメリットが見込めるサービスが求められていました。

そこで、より多くのお客様に安価で便利に利用頂き、省エネ活動・エネルギーの見える化に取り組んでいただくために、新たに始めたのが簡易データ計測サービス「ekul(イークル)」です。

IoT 導入の課題

遠隔地でも安価で容易に計測し、どこにいても知らせてくれる

「ekul」では、建物全体のガス、電気の使用量等を計測・見える化しますが、ガスや電気メーターは、一般的に業務スペースではなく、離れた場所に設置されています。特にガスメーターは敷地境界付近の電源がない場所に設置されている場合も多くあります。これらの場所でも、安価で容易にデータ取得することが必要でした。

またエネルギーの見える化が出来ても、そのデータから課題を見つけ、改善をしなければ省エネは実現できません。しかし法人のお客様にはデータ確認する時間がない多忙なご担当者様も多く、多くのお客様から使いすぎ等で注意が必要な場合にどこにいても教えてくれるサービスが望まれていました。

SORACOMが選ばれた理由

どこにでも設置でき、リーズナブルに使えるIoT向けの通信

「ekul」では、計測器としてガス・電気メーターの信号を取得する無線デバイスを採用しました。通信距離が長く回り込み特性が高い920MHz帯の無線は消費電力も少ないため、メータ付近に電源がない場合は電池式計測器で計測可能です。それぞれのメーターのデータを計測器からゲートウェイに定期的に送信し、ゲートウェイでデータを一度集約してから、10分に1度クラウドにデータ送信します。この通信部分に、SORACOMを利用しています。

お客様の設置場所を選ばずにサービス提供ができるように携帯電話網で繋がることを前提として、サービス期間に応じた開閉等の回線管理が容易なことに加え、データ通信量・速度に応じた料金形態で通信コストを最低限に抑えることが採用のポイントとなりました。また、ゲートウェイが直接インターネットに通信することなく、SIMからSORACOMのクラウドまではセキュアなモバイル回線を通じて通信が行われる点も評価しています。

これらの方法を採用することにより、お客様に簡単な計測器設置で安価に便利に見える化サービスをご利用いただくことが可能になりました。

システム構成図

今後の展開について

ガス・電気の見える化だけではなく、お客さまのIoT活用起点へ

徐々にご利用者も増えてきており、運営効率化に向けてSORACOMのAPI利用を検討しています。また、お客様からは、例えば店舗であれば来客数、工場であれば生産量等のエネルギーに拘らない様々なデータ計測のご要望をいただいております。

これらに応えるために、多くの企業様とも連携し、今後更に「ekul」の付加価値を高めてまいります。「ekul」は、計測器を買い取らずに、大阪ガスが持ち込むサービス形態もございます。省エネのためのガス、電気の見える化は勿論のこと、売上向上・生産性向上にIoT活用をお考えのお客さまはぜひ「ekul」のご活用をご検討ください。

大阪ガス株式会社

大阪ガス株式会社

エネルギー事業部 ビジネス開発部
ESPチーム リーダー 課長
木村 浩康氏

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